レッドブルアイスクロス挑戦 ATSX500オーストリア編Ep.3

予選タイムアタックから決勝まで

朝の9時ブリーフィング開始。このあと練習二本、タイムアタック二本で

速いタイムが採用され予選順位が決まります。

LCQとRound of 64

決勝ヒートは64名で行われます。

1位〜32位まではタイムアタックで決勝ヒートは確定しますが、

33位以下は、LCQを行い決勝行きが決定します。

LCQとは、ラストチャンスクオリフィアーズの略で、敗者復活戦の様なものです。

33位以下の選手全員で決勝前に各ヒート4名のレースを行い、

各ヒート2名が抜けLCQ32名が選出されます。

32名+32名の64名

1位〜32位までの決勝進出者の32名と、LCQの32名、合計64名でRound of 64が決まります。

決勝は4名1組を1ヒート、計16ヒートが組まれ2名進出のトーナメント方式に進んでいきます。

タイムアタックでこのコースで32位以内(図の赤い部分)かぁ。。。。ハードル高いなぁ⤵️

正直なとこ、自分のスピードが速いのか遅いのかすら分からない。

氷とエッジのグリップを確かめながらだと遅いのは練習で痛感。

今大会、既に怪我人も多く続出中コース状況。本当に誰に何が起こるか分からないので

望みを捨てずに二本の練習に望みをかけます。

直前練習で試した事

体力を温存しながら練習は二本。試した事は、

「コントロールを失わずスピードを上げ、終盤コーナー前のブレーキングポイントを意識」

結果。。。。

出来たかと問われれば、出来ずに終わったと答えるレベル。氷の状態が良くなったのは分かった。

この状態のままタイムアタック1本目へ。

とりあえず転ばずに行けた安堵感。共に振り返ると40秒。クッソ遅いタイムに愕然。

「ハァハァ。。ヤバイwヤバイぞこれw」

確かに振り返ると、遅かったと言えば遅かった。

特に最後のクォーターターンで気持ちが途切れて上に上がってしまった。

また、前半のスピードに余裕があった。

でもその余裕のお陰で、終盤コーナーで転ばずに曲がれた感じもする。

−5秒の作戦は単純な引き算

タイムアタックはもう一本。35秒出さないと多分LCQ行き。

5秒縮めるには、

前半もっと突っ込んで-3秒。クォーターターンで-2秒。単純計算35秒。

それでも32位以内は微妙なライン。

けど40秒を35秒にするには、この安易な考えしか無かった。

無意識の恐怖リミッター

また400mを雪の坂をテクテク登りながら考える。

苦手なコースと始めっから分かっていた。

これは自分だけに限った事ではない。インラインはSTOP&GO!!のスポーツでは無い。

ぶっちゃけ氷上のハイスピードはインラインスケーターは苦手である。

このオーストリア戦では、

「スピードに慣れる」事を目標の一つとしていたのに未だ慣れていない。

うーん。。。気合い十分なのになぜ慣れていない?

結局、

いくらブレーキ練習してやる気スイッチオンでも、意識しないで出てくる恐怖リミッターがある。

無意識で体が「ヤバッ‼︎」っていう感じ。あれが継続して至る所で出てくる。

怪我や転び方など考えると、リミッターはあって当然。

「恐怖を力に変える」というフレーズを良く聞くが、今か。。。と、この歳で気付く。

よく聞くフレーズ。が、言うのは簡単。やる側はマジで簡単な言葉じゃない。

「死の恐怖を力に変えろ」なんてダークサイトか!!

気合いや勇気なんてあったところで、速さに繋がらない。けど…

自分の滑る技術を120%出すなら、ここは恐怖よりスピードを取る。

リミッターはスタート直前に自分で外さないといけない。

 

だからこのオーストリアコースを選んだ。

意識しないで出てくる恐怖感をそっくりスピードに変える。

うーん。。恐怖ねぇー雪山で🐻熊に追われている気持ちにでもなるか?w

−5秒目標

①前半ストレートになるまで命の危機の「熊逃げダッシュ」。

②カーブは㊙️して㊙️から攻める。

③最終コーナーまでスピード維持でフルブレーキング。

④クォーター(ウォール)は㊙️。

よし!2本目行ってみよう。

だーーーーコケたーーーー

やはりフルブレーキングからのターンはムズイ

でもコケたのにも関わらず1本目より速いタイム、39秒台だった。

コケなかったら35秒台は行っていたのか?しょうがないけど納得。

自分の準備してきた努力に数字は嘘はつかない。

芸術点とか難易度とかミスとか関係ない。単純に速いが1番の競技。

自分がまだまだ遅かった。64位にも入れず、74位LCQ決定。

決勝ヒート前に4人で滑るLCQ32名枠です。

また、33位に近くないし64位からも外れているので、

スタートゲートのポジションは良いところではないはず。

2本目で得たものは大きい

しかしLCQでRound of 64に残ったら多少は順位を上げる事になる。

2本目の前半、熊逃げダッシュは悪くない。カーブも早くなったので体が起き上がったくらいだ。

問題なのは終盤コーナーのブレーキ、と言うよりライン取りだ。

2本目はラインが悪かった。もっとアウトからインを攻めれば曲がれたはずだ。

手前のS字から、右に振って、左に振りながらブレーキ右にブレーキしながら刺すイメージ。

一緒に参戦している🇯🇵ジェフリーのラインが綺麗で速く安定もしている。

このジェフリーラインをイメージしよう。

明日のLCQでこんなん出来るのか???

でも
リミッターの外し方が分かった、もっとイケる。

 

続く。。。Ep4へ

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レッドブル 戦うスケート

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ABOUTこの記事をかいた人

アクションスポーツ好きな映像ディレクター。得意なインラインスケートで講師やメディア出演をする。映像ディレクターとして会社勤めをしながら、 本気で遊ぶために運動してる。現在アイスクロスアスリートとして参戦。 PRコンサルアドバイザーや並走カメラ撮影等もしているので気軽にDM下さい。写真、映像、編集、ウェブ等